11月25日 浦和市民大会@市営浦和球場 3位決定戦&決勝

一昨日の準決勝とは打って変わった好天、まさにスポーツ日和、観戦日和。冬が近いと言ったって、まだスポーツの秋。お天気さえ良ければこんなに快適なんだものなー。グラウンドも本当に綺麗に整備されてて食べられそうなくらいのミルクチョコ色。

【第1試合 3位決定戦 浦和北×浦和高校

浦和北:

1番ショート川本

2番サード吉成

3番ピッチャー西村

4番センター北野

5番ファースト小熊→若林

6番セカンド小泉

7番キャッチャー大谷

8番ライト並木→大関船橋

9番レフト中谷

浦和:

1番ショート大野

2番ピッチャー森田→セカンド→ピッチャー

3番サード清水

4番キャッチャー橋本

5番レフト森谷→ピッチャー→レフト

6番ファースト樫村→桑原

7番ライト森

8番セカンド山藤→レフト岸良→ピッチャー浅井→セカンド熊田→PH助川

9番センター小澤

*途中交代が多く、かなりあやふや…間違いがありましたらご指摘ください。

  

先攻は浦和北、浦高のマウンドには背番号1の森田君、右のサイドスローです。準決勝ではセカンドに入っていたし、打順は2番。レフトの森谷君も準決勝で投げてたし、兼任が多いのでしょうか。森田君はそんなに球速はないと思いますが、初回は上位打線をいずれも難なく内野ゴロに討ち取り、三者凡退。

1回裏、浦和北の先発は左腕の西村君。こちらも三振二つとショートゴロで三者凡退。

2回表、1死から連続四球で浦和北がチャンスをつくりますが、2死2・3塁で8番並木君が3球三振。その裏、浦高に初ヒットが出ますが繋がらず、2回も双方無得点。

3回表、1死から浦和北の1番川本君が四球で出るとすかさず初球スチール、内野ゴロの間に3塁に進んで2死ながらクリーンナップに繋がるチャンス。

ここで浦高は3番西村君を敬遠、2死1・3塁。4番北野君での勝負かなと思いましたがカウント1-1で1塁ランナーの西村君が盗塁を決めると敬遠気味な感じで結局北野君も歩かせ、2死満塁。しかし5番の小熊君はサードゴロに討ち取り、ピンチを凌ぐ。

そしてその裏。先頭、9番の小澤君の三塁線へのセーフティバントが見事に決まり、ノーアウト1塁。浦北の内野も切れると思って様子見してましたが、ギリギリで止まるナイスバントでした。続く1番大野君も強攻、3塁線を抜く2ベースでノーアウト1・3塁の大チャンス、2番森田君は1-1から2球連続でスクイズバント失敗、1死となりますが、3番4番の連打で浦高が2点を先取します。でも5番の森谷君のセンターライナーでセカンドランナーが戻れずダブルプレーになってしまったのは、その後の西村君のピッチングを考えると、ちょっと勿体無かったかもしれません。

4回表、2点もらって調子が出てきたのか浦高の森田君、抜けるかと思われた当たりを飛びついてピッチャーゴロ、ヒットも打たれますが後続は内野ゴロのダブルプレーに討ち取ります。

しかし驚いたのはその裏の西村君。先頭バッターの樫村君は3球三振!なんか、明らかにこれまでの投球と気合の入り具合が違う…浦高の下位打線もいい当たりは飛ばしますが野手の正面をつき、この回は三者凡退。

5回表はやはり快調の森田君があっさりと三者凡退に抑え、その裏。打席には3回、初球セーフティバントを決めて先取点の糸口を掴んだ小澤君…ここも初球バントでしたがここはアウト。うーん…柳の下…かな?打順はトップに返り、大野君。前の打席に続いてレフトオーバーの2塁打、送りバントで3塁までいきますが、後続なく無得点。3回と似た感じの展開だったこの回、得点できていればまた流れが変わっていたと思いますが…

6回表、先頭の3番西村君のセカンドベースよりのゴロをセカンド山藤君が好捕、1塁へ送球しますが間一髪セーフ。センター前に抜けてもおかしくない当たりだったので仕方ないのですが、やはりアウトひとつ損した、という気持ちが残ってしまったのかもしれません。続く4番北野君は初球を送りバント。打球はピッチャー正面に転がり、処理した森田君は2塁へ送球しましたが間に合わずノーアウト1・2塁。続く5番小熊君も3塁方向への送りバント…しかし何とこれを森田君が3塁へ。連続フィルダースチョイスでノーアウト満塁、6番の小泉君のレフト前タイムリーで浦和北が1点を返す。更に1死からパスボールで同点、9番中谷君にもタイムリーを打たれて4-2と逆転。最初の内野安打、2つの野選、どれかひとつでもアウトが取れていれば、流れも全然違ったのでしょうが、浦高としては少し悔やまれる展開でした。最初の内野安打が普通にセンターに抜けていたら、ひょっとして次のフィルダースチョイスもなかったかも…損(?)を取り返そうとする焦りというのは危険なものなのだなとも思いました。

7回は双方無得点に終わり、8回の浦和北の攻撃。先頭打者が四球で出ると定石通り送りバント…なのですが、処理がもたつきノーアウト1・2塁。

ここで浦高はピッチャー交代。レフトの森谷君がマウンドへ。左のサイドスローです。森田君はセカンドへ。準決勝の浦和実業戦でも6回二死満塁からリリーフして無失点だった森谷君ですが、送りバントで1死2・3塁となった後、1番から3番に3連打を浴び、4失点。更に浦高は3人目のピッチャー浅井君をマウンドに送りますがストライクが全然入らず、連続してストレートの四球で2死満塁、結局最後は再び森田君に交代。内野フライで何とか浦和北の攻撃を断ち切ります。

この回は連打もありましたが四球やバント処理のもたつきや送球ミス(というかどう考えても間に合わない無理な送球とか…)等の守備の乱れが目に付いて、それまでよく持ち堪えていた(6回は不運もあったと思う)だけに勿体なかった。何より、傍で見ていてちょっと、気持ちが切れてしまっているように感じられたのが残念でした。

しかし8回裏、浦高も意地を見せ、1死から三番清水君が右中間への3ベース、4番橋本君の犠牲フライで1点を返し、8-3。結局9回は双方無得点のまま、8-3で浦和北が勝利、3位となりました。

浦和北の西村君は今日は完投、被安打10かな?長打も結構打たれてましたが四死球はゼロ。特に3回に2失点した後はナイスピッチングでした。バックもエラーなく、鋭い当たりもよく捌いていたと思います。攻撃は前半は森田君にほぼ完全に抑えられてましたが6回や8回、相手のミスを見逃さずに大量点入れてたのはさすが。盗塁もどんどん仕掛けてきてました。三盗もやっちゃうし。

浦高は野手兼任の投手が何人かで継投していくチームのようですが、四死球が減って、随所で見られた粘り強さが最初から最後まで続くようになったら(って、すごく難しいことなのかもしれないけど)どうなるかな…。春が楽しみなチームです。

【第2試合 決勝 浦和学院×浦和実業】

浦和実業:

1番ショート石井

2番セカンド市川

3番ファースト細渕

4番サード畑

5番フレフト秋月

6番ライト木下

7番センター津田

8番キャッチャー伊藤

9番ピッチャー佐藤

浦和:

1番レフト長谷川

2番サード福島

3番センター新井

4番キャッチャー喜納

5番ファースト比留間

6番ライト山谷→PH伊東→ライト

7番セカンド三角→PH佐藤→ショート江森

8番ピッチャー塚越→永吉→PH今村→高島

9番ショート坂本→セカンド

浦学のスタメンの多くは県大会や関東大会では(私が観た試合では)出場のなかった選手。赤坂君や鮫島君等、主力選手の出番はない模様。ファーストで出ていた喜納君もキャッチャーに入っていました。それでもシートノックを見るとやはり上手いかな~しかし、公式戦よりベンチ入り人数が多いせいか、1・2塁辺りの人口密度が高くて大混雑。ちょっとやりづらそう。

先攻の浦和実業のノックも安定した感じ。さすが決勝!

両チームのノックが終わり、グラウンド整備もし直すと、さあ試合開始!と思いきや、水撒きが始まる。確かに日差しは結構強いけど、この季節にちょっと撒き過ぎじゃ?グラウンドのそこここが水で光ってるんですが…

それはともかく、浦実の先攻で試合開始。塚越君は右のオーバースローですが手足長い。球も速い。初回表は三者凡退。しかし浦和実業の先発・佐藤君も四球でランナー出したりしますが牽制で刺したりして3人で終わらせる。

そして3回表、1死からエラーで出たランナーを9番佐藤君のセンターオーバーの2ベースと1番石井君の犠牲フライで還し、浦和実業が1点を先制!更に5回にもエラーで出たランナーが送りバントとパスボールで3塁に進み。1番石井君の左中間へのタイムリーで2-0とします。

対する浦学は中盤徐々に当たりはでてチャンスは作るもののなかなか繋がらず、5回までは無得点。しかし6回、1死から2番福島君がセンターオーバーの3塁打を放ち、3番新井君の内野ゴロの間に生還、1点差に詰め寄ります。

そして7回表、1死からエラーで7番津田君が出塁、送りバントと9番佐藤君への1球目がパスボールとなり2死ながら3塁。ここでバッテリーは3回に2ベースを打っている佐藤君を敬遠…したところでピッチャー交代。左腕の永吉君。永吉君は1番石井君にストレートの四球、2死満塁としますが後続はセカンドゴロに討ち取り0点で抑える。

ピンチの後のチャンスというのか、7回裏、今度は浦実にエラーが出てノーアウト1塁、送りバントで1死2塁とした後、三角君に代って佐藤君がバッターボックスへ。打球は深く守っていたライトの前に落ち、1死1・3塁。次の永吉君にも今村君が代打に送られ、ライトへの大きな犠牲フライで同点に追いつく。  

さて8回、代打した今村君に代って高島君がマウンドへ。長身で細身のせいもあってか、手足がとても長く感じる…右のオーバースローの投手ですがやはり速い。浦実の先頭バッター細渕君もファウルで粘りますが、最後はバックネット近くに上がったファウルフライを喜納君がナイスキャッチ!4番の畑君には四球を与えたものの、後続は抑える。

8回裏、浦学は打順良く1番から。1死から、2番福島君がセカンド後方に打ち上げたフライ、当たりはよくなかったのですが野手の間に落ち、その間にバッターランナーは2塁へ。続く新井君は物凄い当たりのライト前、4番喜納君もレフト前にタイムリーを放ち、3-2と逆転、1死1・2塁。何とか切り抜けたいところでしたが5番・6番に連続死球を与えてしまい、押し出しで4-2。

9回表の浦実の攻撃も三者凡退に終わり、浦和学院が優勝を決めました。

この試合、試合慣れの問題なのか、グラウンドに水を撒き過ぎたせいなのか、浦学はエラー3、らしくない感じでしたが、それを補って余りある元気の良さ、明るさ。いつもそんなに間近に観てるわけじゃないけど、リードされても明るいし、向かっていく姿勢が感じられて、こんなだったっけ?とちょっと戸惑ったりもしました。公式戦のプレッシャーがないというのもあるのかもしれないけど…サードの福島君、小柄ですがガッツあるなあ。8回の新井君のライト前も凄い打球で、観客席も吃驚してました。高島君も球速いし…

でも何よりこの試合で印象深かったのは、浦学の、これまでと違う一面を見られたような気がしたことでした。この日のメンバーが、また春や夏、公式戦で見られたらいいなと思います。ウラガクに余り強くなられるのもそれはそれで個人的に困るんですが…(笑)

浦実も最後は力尽きた感じでしたが守備も堅実で良いチームだと思いました。7回に1点取れていたら、また展開も違ったかもしれないのに…今回は惜しかった。また来年、打倒浦学目指して頑張って欲しいです。